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代表的なイラストソフトの所感

飛天のDiscordで、ちょっとイラストはじめようかな~的な話が浮上したので、初心者向けに代表的なイラストソフトの所感を書いてたらくっそながくなったので、もう書きたいことだいたいまとめて記事にしました。未使用ソフトもあり。ド主観です。

代表的な3ソフト

Photoshop

ド高価、玄人向け。
商業で腰据えてやるなら持ってないと話にならないと思っている。
漫画特化とか、軽いカット専門とかくらいなら無くてもいけるかな~とは思うけど、一人で幅広くやるなら持ってないとだめ。
そういうのを踏まえるとIllustratorも合わせ買いする必要あるし今の時代月に2000円はかかる前提になるし、それらが動くパソコンスペックも使いこなせるだけの知識などなどいろんな前提条件が多すぎるし重すぎる。
映像課勤務時代はちょろっと使ってたけど、「お絵かき」という軽いものをする道具としては不適切。
adobeをメインで使ってる人ってだいたいグラフィック系の専門学校行ってません……?
最初に触る道具ってんは重要。木耳も実家が薪風呂なせいでシャワーより手桶のが使いやすいからわかるけど、なにより高価なんでそれらの覚悟がない貧乏初心者がうかつに買う道具じゃないと思う。逆を言えば絶対商業やるって人やお金に余裕がある人が触るならアリ。

CLIP STUDIO

有料、中級者以上向け。
adobeよりは敷居はがくっと下がったけど、貧乏人初心者が触るにはまだちょっと機能や要求スペックが高い。
やりたいことはだいたいできるし機能も多いが、それを説明してもらうにはやっぱり先達から教えてもらうのが一番楽になってしまうし、教えを乞うということ自体が人によってはハードルが高い。かといってガイドを読むのもまた大変だったり、今の時代は検索にもスキルが要るし。ということで、ある程度機能は多くなくていので使用用途が絞られてたほうが初心者向けだと木耳は考えている。
同人誌描きたい!という人、漫画を量産したい!って意気込みがある人は買って損はない。目安として、毎日自然にお絵かきをしてるかどうかが分かれ目かと。
3D人形や豊富な素材は木耳もわりと欲しい。

MediBang Paint系

無料、初心者~中級者向け。
前者2つと比べるとどうしても機能は落ちるが、たまに絵を描くとか、駆け出し絵描きがデジ絵を触ってみるとかならおすすめ。
ちなみに名前がやたらと多くて、FireAlpacaにジャンプPAINTとあるけど大本の機能は大差ない。
まぁマーケティング的な話はおいといて、とりあえず無料版のMediBang PaintとFire AlpacaとジャンプPAINTとのどれ?と聞かれたら、MediBang Paintをおすすめ。
それぞれ細かく説明すると、
MediBang Paint→クラウドで若干の素材が手に入る。
Fire Alpaca→開発者おひざもとなので、新機能がいち早く実装される。ただし素材が全く入って無い。全部自力で集めなければならず、個人PCでしか使えない。
ジャンプPAINT→ジャンプ専用素材が使える。ただしアップデートが遅い。
ツイッターやグーグルアカウントがあれば簡単にアカウントが作れるので、MediBang Paintでクラウド機能を使うのがいいと思う。文字を使うならクラウドフォントがとても良い。
クラウド機能をオンにすれば、スマホやタブレット端末で下書きしてパソコンで清書、とかも容易になるので。
なお無料と侮るなかれ。同人もやろうと思えばできるくらいの機能はある。


代表ソフトは上記3つ。初心者なら自分の覚悟やお財布やレベルに合わせて上から選べば間違いはない。いろんなデバイスで出ているので、「Winしかない!!」ということも無いと思う。

イラストソフト自体に興味がある人向け

以下はイラストソフト自体に興味がある人向けの、知名度が浅めのもの。また初心者向けを意識しない文章になっています。有料から。

SAI2

有料。デジタルイラスト史上初のスムーズな描きここちで話題になって一気に広まった。今も熱烈な愛用者は多いが、アップデートが途切れている間に、他ソフトに勢いを追い抜かれてしまった。描きここちの良さを求めて今SAIを選ぶメリットは残念ながら低い。テキスト機能が無い程度には絵に特化していた(※過去形)ので、そのぶんわかりやすくはあるのだけど。木耳もかなりお世話になったので寂しいのだけどね。
誤解を恐れないで言うなら、過去の遺産として情報はそれなりにあるので、めちゃくちゃ使いたい指南書がSAIなら買ってみてもいいかも。
SAI2を期限なく使うには現状SAI無印を買わなきゃいけないっぽい?よくわからない。

mdiapp系

有料。MediBang Paintと同じ開発者、というかもともとmdiappの作者が作ったのがMediBang Paint系。お布施したい、MediBang Paintと同じ使い勝手でもうちょっと機能が多いの使いたい等で選択肢に浮上するもの。
現在の代表はmdiapp+SE。マルチと呼んでほしかったり(すぐたち消えたけど)、トーンが豊富なコミワクネオがあったり等、やはり名前がやたらとある。昔はコミラボという名前でも存在していた。
いやほんと、名前多すぎると、情報が分散するので初心者に向かないしあんまいいことないよ。「MediBang Paint」のキーワードで探して見つからなかった情報が実はFireAlpacaにはあったとか、検索の手間が増えるんだよね。あと同ソフトがあるということが知らなきゃ別ワードで検索することもできないし。 いやこんだけ名前増えたのは大人の事情なんだろうけどさ……。有料版に関しては、SE出たあとはSEに集約されてるっぽいのでいいことだと思う。あーでもmdiapp+は別個として存在してるのか……?ほんとうそこらへん増えすぎでよくわかんないな。 コミワクネオを素材移行用と割り切って買う人がいたのはスレで確認してる。

でも実際ソフトとしてはどうなんだろう?ウニフラ・流線・集中線の自動描写はMediBang Paintでも実装しちゃったし、プロジェクト機能もクラウドであるし……ああ、3Dパース機能はこっちにしかないか。
MediBang Paintと同じく軽い。FireAlpacaが出る前はmdiappを使ってたんだけど、パソコン変わってから触ってないな。

openCanvas

有料。
触ったことない。UIを見ると、MediBang PaintとPhotoshopを足して2で割ったような使用感?
描画過程を記録する「イベント機能」が特徴か。
同じ会社がコミラボ+も置いていた過去があったようなので、mdiappの開発者と関わりがあるんだろうなー。とおもったら開発者やっぱ同じやんけ!!!mdiapp開発者はどんだけイラストソフト増やしとんねん!!


以下、特記してなければ無料。

Gimp2

俗に「無料版Photoshop」とよく言われているほどの高機能。
使い勝手や機能の多さをPhotoshopと言われているだけなので、本家PhotoshopほどではないとはいってもPCスペックもそこそこ要求するような印象。※触ったことがないので噂を聞きかじった偏見
あと、PhotoshopもGimpも「描く」のではなく「画像加工」に特化してるので、実はお絵かき向きではなかったりする。(可能ではあるがやりやすさを求めるなら他のがいい。カスタマイズすればいけるという話だがカスタマイズする手間がかかるといこと)
インストールの日本語解説はこちらのブログで詳しく解説があります。

pixia

「最も長期間、無償で、バージョンアップしてきた、ペイントソフト」のギネス持ちという大老舗。
SAIが出る前、貧困学生時代に使ってた。汎用的だけど、線よりも塗りに一定のファンがいる。
その使ってた当初の大昔は重たかったけど、アップデートも安定して重ねられてるし、時代とともにPCスペックのほうが上がってるしで、使い勝手は結構向上してるんじゃないかなあ?
pixivが出始めたときはpixiaと混同して混乱してた懐かしい思い出。
大人のそんな奴ァいねえ!!」という商業ウェブ漫画はおそらくPixiaで描かれていると木耳は見ている。線に特徴があるんだよねこのイラストソフト。

番外編

1bitpaint

ドローイングソフトといえば1bitPaperというキワモn特化品があったな~まだあるのかな~と思ってぐぐったら出てきた。強く影響を受けているらしい。
本当に落書き特化で、最低限の機能ゆえにとてもわかり易くとっつきやすい。つまりは超絶初心者向けともいえる。
とにかく絵を描かないと死ぬという玄人向けでもある。落書きを量産するのに向いている。
新規作成すると同時に保存。レイヤ機能もあるカラー版ブラウザ版もあるみたい。

開発終了とか長く更新ないのとか

以下、DLは可能だけど新機能は絶望的。使用は自己責任。

・Win版Az(Paint2を代表したAz系グラフィックソフト集)

木耳が本格的にデジ絵をはじめたのは、レイヤーが2つしかないしぃお絵かき掲示板だったんだけど、使用感がそれに近く、開発終了7年経った今でも手放せない。最初に触ったツールって本当に大事。 ……あこのソフトはちゃんとレイヤーたくさん使えますんでご心配なさらず。
線画特化のAzDrawing2、掲示板ライクなAzPainter2をかなり愛用していたのだけども、職場でMac環境にされたためMediBang Paintに移行した。それがなければ、おそらく今でも使ってたかもしれない。
DrawingとPaint以外でも、AzJoinImageとAzConvPNG、わりと現役で使ってる。
ピクセルサイズ上限が縦横4000とキツめなので、商業で使えたとしてもウェブカット止まり。その分軽い。初心者が気楽にお絵かきするくらいならこれで十分。

NekoPaint

無料版・有料版両方あり、psdという汎用的な拡張子が使えるか使えないかという違い。
隙間を閉じる機能の先駆ソフトだったよーな。SAIが先だったったっけー?忘れた。
放射状に文様を描けるのも特徴の一つだったが、今の時代は他のソフトにもブラシ機能である程度できる。でも放射ブラシの細かい調整ができるのはやはりこれなので、無料版触ってみるのも十分アリ。
個人が好きなように作っているという印象。なぜか購入ページにあばすたんが怒ったりツイッターが凍結されてたり等、個人ならではの問題が起きてる。嫌いじゃなかったんだけど何かあったのかな……。
※俗に言うPhotoshopの保存形式。他のソフトを併用しようと思うならこの保存形式が使えるか否かが重要になってくるほど汎用的な保存形式。NekoPaintのみで作業を完結させようと思うなら無料版で十分。

アトリエ

作者のメモより

「・・・去る某日、デジタルコミックを作成しようとして愛用のPixiaを起動したのですが、レイヤがやたら増えて私のマシンでは処理が追いつかず断念。仕方ないのでフリーのコミック作成ソフトを探したのですがどこにもな~い!・・・これがアトリエ開発のきっかけだったのですよ~。」

これと全く同じ理由で行き着いた無料コミック作成ソフト。
作業がコマ単体でできて使用メモリが少ないのが特徴。ただ下書きと清書の2レイヤーしか使えない上、線のクセがとても強い。
知ってる限り、定規機能が一番最初に実装していたドローソフトだと思うのだけど。
今の時代はイラストソフト選択肢が多いので選ぶ理由は無いけど思い出のソフト。まだサイトがあったことに驚愕。


多分おいらのことだから似たような語り絶対前にやったことあるよな~と思ったら案の定過去記事あったわ。2010/05/09、うわぁ9年前だ。
見比べてみるのも楽しいかもね。

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